2018年
アメリカ
トム・ハンクス
メリル・ストリープ
予告編
前半はちょっと退屈に感じる人がいるかもしれません。
ベトナム戦争の分析をした機密文書の存在を知り、手に入れようとする中盤あたりからようやく動き出した感があります。
政府は国民に不安を与えないように、そしてメンツを守るため事実とは違った公表をします。
新聞社は真実を伝えたい、ですがそれを止めに入る政府。
何を守ろうとしているのか各新聞社のメンバーはそれぞれ思いは違います。
報道の自由を守るのか、会社を守るのか保身なのか。
女性初の発行人のキャサリンはみんなに意見を聞き、意思を徐々に固めていきます。
そして揺るぎないものになった時には、それまでのキャサリンと比べると一回りも二回りも大きく見えました。
株主が引くかもしれない、政府に潰されるかもしれない、裁判で負ければ反逆罪など、そんなリスクを抱えながら決断した時は威厳も感じました。
女性がまだ働きにくい時代だったそうで、その中での決断は相当な覚悟だったはず。
報道の自由を守る
報道を守れるのは報道だけ
そう信じて真実を公表しました。
真実を公表したことで最終的には政府に不信感、新聞社は高評価を獲得しウォーターゲート事件へ続きます。
エンドロール後の「ノーラ・エフロンに捧ぐ」。
ノーラ・エフロンは過去にトム・ハンクスの出演していた「ユーガットメール」の女性監督で、元夫がワシントンポストの記者だそうです。
この作品は急ピッチで作られたらしいので、ノーラ・エフロンに捧げると同時に、今の政府へのメッセージとも取れるような気がします。
公表するかしないか、その思いは複雑です。
私利私欲を一切捨てて、信念を貫き通し何のために決断したのか。
自分には信念なんてハッキリした物はないと思うので、とても凄みを感じました。
自分がその立場ならどうするのか。とても考えさせられる作品でした。
観れてよかったです!
トム・ハンクス、やっぱり好きだな〜
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