約束された道 感想

約束された道

約束された道

難病克服した著者の明美さんが、病気以外でもこれまで体験した苦しいことをどうやって乗り越えてきたのか。そして誰しもたくさんの人に支えられているということを思い出させてくれました。みんな辛く苦しいことはありますが、その体験に向き合うことで得られるものがあるのだと知りました。

現在講演やLPL要請講座の講師などで活躍されている明美さんが、竹内レッスンと呼ばれている「からだと言葉のレッスン」というワークショップに参加したことから始まり。関わった人たちとの経験で得た言葉に共感しました。その言葉たちを振り返ります。

 

なぜ大人なのに自分の感情をコントロールできないのだろう?

僕は自分の感情を出さないようにするときがあります。その時の状況や相手のことを思うと自分の感情をぶつけようとは全く思いません。そういうことを考えてないのかと思ってしまいます。

まずはお互いの感じ方や考え方を一旦承認した上でないと対話にはならない。

僕が人と話すときに一番気をつけていることです。これができてないと相手にも受け入れてもらえないです。ですが、できてない人が本当に多いです。

相手に向き合って声と言葉を届けているだろうか。人と人が触れ合うような、繋がり合える言葉を発しているだろうか。
ストレートに届く言葉というのは、その人の存在の深みから、今、湧き出てきた言葉なのだ。

どこかで聞いてきたことをそのまま自分の事のように言う人がいます。言った本人は「いいことを言った」つもりでいるのでしょうが、僕には全く響きませんでした。「その人の存在の深み」というのはどれだけの経験したのか。経験した事だからこそ言葉がストレートに響くのだと思います。

正しさって相手を傷つけやすいよね。正しいことを言う時には少し控えめに言った方が、本当に伝えたいことが伝わるような気がする。正しさで生きている人って、一緒にいるとちょっとしんどいものね。

正しさって相手を傷つけやすいよね。そのあとに続く文章が僕の中にも湧き上がりました。理論的にそれが正しいのはわかっていますが、気持ちが窮屈というか、そんな感じです。うまく言えません。

痛みは癒されることで恵みに変わりうる。

辛いこと(痛み)を乗り越えると学びに変わるのだと思っています。筋トレのようなもので、筋肉痛が癒えると筋肉が増えているのと同じだと思います。そして先に書いた「まずはお互いの感じ方や考え方を一旦承認した上でないと対話にはならない。」に通じると思います。承認とは相手を受け入れること。精神的な筋肉痛が癒えると、自分の相手を受け入れる器が大きくなる。そんなイメージだと思っています。

自分が本当に感じたこと、気づいたこと、それこそが真実の言葉です。

こういう言葉は響きますよね。どこかで聞いた「いい言葉」も自分の言葉として発することができればきっと相手に響くのだと思います。

考えて解決したことなど今までありますか。
考えれば考えるほどわからなくなるでしょう。

そして結局行動できません。最終的に動かざるを得なくなりやっと行動に移す。これは僕のことですね。今までにいろんな場面でこういうことがありました。

自我は安心安全が大好きで、変化とリスクが死ぬほど怖い。

脳はそういう風にできていると聞いたことがあります。正にこれですね。これを変えていくためには、やはり行動するしかありません。

天分・素質の見つけ方
1、やってみたら好きになるかどうか。
2、やってみたら興味関心が湧くかどうか
3、やってみたら得意と思えるかどうか
4、やってみたら他人よりいつも自分のほうがよくできるかどうか
5、真剣に取り組んだら問題意識がどんどん湧いてくるかどうか

どれもとにかくやってみないとわかりませんね。僕は自分が何が得意かわかっていないのでとにかくやってみることを意識します。考えずに行動ですね。

愛だけを求め、人に幸せにしてもらうことばかり考えている人間は、堕落します。

そして誰にも相手にされなくなりそうですね。「相手にしてほしいことは、まずは自分がしてあげる。」子供の頃から何度もこの言葉を聞いてきましたが、未だにできていると自信を持って言えません。皆さんはできていますか?

人間関係は最大の修行だ

人の悩みの90%が人間関係だと言われています。人間関係で悩んだことがない人はいないと思います。人間関係の悩みを解決する方法はいろいろあると思いますが、悩みと正面から向き合い解決したときには、対人スキルがアップしているはずです。そう捉えると修行とも言えます。

自分と気があう人、価値観が同じ人しか愛してないひとは、自分しか愛せない人です。

価値観が違うと意見がぶつかることも多いと思いますが、お互い分かり合おうと受け入れれば自分以外も愛することに繋がるのかと思います。価値観が違う人も愛することができれば、90%という数字も減るのかもしれません。

真実の愛というのは与えっぱなし

真実の愛とは?なんて考えたことがありませんでした。見返りを求めず、相手を思うこと。思えば行動も変わります。その結果得られるものは、相手の笑顔と心からの「ありがとう」の言葉だと思います。また与えたくなります。

愛と健康はどちらもそれに辿りつく為に、それを得る為にかける正しい時間があり、通らなければならない難関が必ずあるという点において似ている。

愛も健康も存在も、失うまではその本当の大きさがわからない。

日々の生活習慣の結果が健康であり、健康でいることが当たり前のように思えることも、健康を失ったことがある明美さんはその大切さを体感したのだと思います。命の使い方、考えさせられます。

自分が最も望んでいるものの裏には、自分の最も体験したくないリスクが背中合わせに存在している。

最近体型が気になってきたのでウォーキングを続けています。この場合のリスクというのは、「本当は運動をしたくないですし、疲れるしこの時期は暑い」ということだと思います。僕にとっては「最も体験したくないリスク」ですが、これを乗り越えないと望んだ結果は得られないとは思っています。この言葉はそんなふうに感じました。

生まれたものは必ず死ぬ
出会ったものはいつか必ず別れの時がくる。

つらいことだけど、人間に人生に深さを与えるもの、人を成長させるものは、自分が絶対に経験したくないと思っていた後者のほうの体験なのだ。

辛い出来事が起こったときにどう捉えどう乗り越えるのか。とても難しいですがいつか別れの時が来ます。絶対に乗り越えるしかありません。いつまでも別れた相手のことを言っている人がいますが、乗り越えて次の段階に行ってほしいですね。

人生の新しいあたらしいとびらをあけるのはあなた自身だ。
最善の場所と最善の時が用意されている。
あなた本気でそれを求めている限り。

この言葉が本当だとしたら諦めない限り絶望的な状況でも乗り越えていける。明美さんが苦しい体験を乗り越えた今だから言える言葉ですね。何事も諦めずに進んでいこうと思わせてくれました。この本が伝えたいメセージはこの文章に込められているような気がします。

時間があるということを大切にしないと、人生は本当にあっという間に終わってしまう。

毎年「もう半年経ってしまった」と思いますが、時間が過ぎていくスピードが加速しているを体感しているのは僕だけではないはずです。

何も挑戦せず、何も行動せず、何も表現せず、誰も愛さない人生なんて何の意味があるだろう。何のために生まれたのだろうと思う。

明美さんほどではありませんが、僕も友人を亡くしたり辛い体験はしました。その時はただ悲しかっただけですが、今思うと自分が死ぬときに人生に満足しているだろうかと、いつの間にか考えるようになったのはこの時期からかもしれません。僕に残された時間で「何かやらないと」とは思っていますが考えてても解決しませんね。とにかくなんでもやってみるしかありません。

箇条書きになってしまいましたが、これから起こるであろう辛い出来事も受け入れ、自分の成長ためだと言い聞かせればどんなことでも乗り越えられそうです。その経験から少しでも悩んでいる人の助けになれるように、そんな自分になりたいと思いました。人生に悩んでいる人に読んでもらいたい一冊です。

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