2017年9月15日公開
アメリカ・イギリス
リドリー・スコット
SFスリラー
ストーリー
エイリアンシリーズはプロメテウス以外観ています。グロいのは嫌いなのですが、なぜか観てしまうのはエイリアン自体のキャラに魅力があるからかもしれません。
シガニー・ウィーバーの出演していた初代エイリアンのプロローグにあたる作品です。
他の方のレビューではプロメテウスを観てから観た方がいいと書かれていましたが、観ずに映画館に行ってきました。
結論から言ってしまえば、先が読める展開で新鮮味がなかったように感じます。
パート2を見ている感覚でした。
信頼
人類の移住先となる惑星に向かう途中で、人工的な信号が送られてきているのをキャッチします。
発信源を探すと移住先より環境のいい惑星でした。
船長は故障しているし目的地までは7年もかかるのでダニエルズの反対を押しのけて、チームを編成してその惑星に降りたちます。
その降り立った惑星はエイリアンがいる惑星で、人間が狙われ脱出するというストーリーです。
2000人の命を預かり宇宙船の状況を考えた上で、船長が降り立つ判断をしたはずです。
ですが一人の反対意見を聞かないのは、ちょっと僕の好きなタイプではありません。時には反対意見を押しのけてでも進めないといけないことはあるとは思いますが、今回はその行動が裏目に出ました。
船長は信頼してついてきた人たちが、次々とエイリアンに殺されていく状況は悔やみきれなかったでしょう。
そんな時に惑星に住んでいたアンドロイドに救われ、彼の住む所に招かれます。
案内された先で被っていたフードを取って見せたその顔は、自分たちが連れて行ったアンドロイドと瓜二つです。
前作プロメテウス号の乗組員ということでいいですよね?
自分たちの仲間だとわかれば安心して一息つけます。ですが、何やら様子がおかしいことに気づき始めます。
エイリアンが現れもちろん退治しようと考え探しに行った先で、信頼していたものに裏切られます。
船長を信頼してついてきて仲間が殺され、信頼していたアンドロイドに裏切られ、踏んだり蹴ったりだった惑星に母船のコヴェナント号から貨物船か何かに救出にきてもらい脱出します。
が、なんとも後味の悪い終わり方をしました。
wikiにはラストシーンを含めたストーリー全体のことが書いてあるので結末を知りたくない人のためにここには書きません。
人工知能
エイリアンシリーズは毎回アンドロイドが一緒にいます。
マイケル・ファスベンダーの無表情だったり動きだったり、アンドロイドっぽい演技はすごいと感じると同時にゾッとしました。
2045年には人工知能が人間の能力を超えるシンギュラリティ(技術的特異点)という2045年問題というのがあります。
アンドロイドには人工知能が搭載されていますが、今回は見た目は同じだけど能力が違う2タイプのアンドロイドがいます。
この2タイプのアンドロイドは、創造できるかどうかという大きな違いがあります。
旧型は自分で学び産み出すことができました。
今気づいたのが、笛を吹くシーンは曲を「創造」したということだったのかもしれません。
この能力があることによって生命体を生み出し、人間の命が危険にさらされたのです。
生命を生み出すということは神の存在になること。
人工知能のと人間との映画は色々ありますが、見終わった後はどれも心に引っかかるものがあるのを感じます。
この映画はそれと同時に恐ろしさも感じました。
コヴェナントとは契約とか誓約という意味らしいですが、この映画の中で「契約」とは…
過去のエイリアンシリーズはそこそこ好きでしたが、観終わった後スッキリしたい僕にはちょっと合わないなと思いました。
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