ハンス・ロスリング
「あなたの常識は20年前で止まっている」というコピーに興味を持ち、「世界を正しく見る習慣」というサブタイトルに惹かれページを開きました。
読む前は難しそうな感じがしましたが、読み終わって感じたのは教養のない僕でも理解きました。
グラフなどの図が所々にあるのでイメージしやすかったですし、難しい言葉もありません。
イントロダクションでは13の問題があり、自分がどれだけ世の中のことをわかってないか気づくはずです。
この問題だけでもやってみてほしいです。
この13の問題について、それぞれどう事実を理解したのかが、著者の体験とデータに基づいて書かれています。
世界保健チャートというグラフが出てきます。
これを見るだけでも世界がいい方向に向かっていることがわかりました。
先日書いた第10章の「焦り本能」が一番印象に残っています。
先日書いた文
道路封鎖によって引き起こされた間接的な被害が起こるエピソードが興味深かったです。
エボラが発生したことにより、感染を防ぐために急いで道路を封鎖をすることから始まります。
隔離されたエボラが発生した地域に住む人たちの行動により、違う問題が発生しました。
しかも2回もです。
政府も地域の人々も良くない結果になってしまったのは、焦りから行動してしまったから。
焦っていますぐ行動しないと!と思い行動に移すと、隅々までどんなことが起こるのか考えられなくなってしまうという実例でした。
自分がこの立場なら同じことをしてしまうと思いますし、多くの人もそうじゃないでしょうか。
道路封鎖により別の問題が発生したという事例でした。
他のリスクが考えつきにくいのは、当事者の中にもいるかもしれません。
今すぐ決めなければならないと感じたら、自分の焦りに気づくこと。今決めなければならないことはめったにない。
この言葉に納得しました。
最後に書かれていた
事実に基づいて世界を見れば、世の中もそれほど悪くないと思えてくる。
データは事実ですし、データを基に見れば事実が見えてくるのは当然です。
もっと身近な小さい範囲でこの本に書かれていた見方をすれば、思ってもない事実が見えてくるかもしれません。
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