2019年製作/109分/G/イギリス・アメリカ合作
原題:Cats
配給:東宝東和
ミュージカル
参考リンク
あらすじや情報は、MIHOシネマさんがわかりやすく丁寧にまとめてくれているので、この映画が気になる方にオススメします。
感想
僕はステージを観たことがなく、レビューやストーリーなどの事前情報を全く入れずに観に行きました。
長く上演されているということで、安心感のようなものがあったからかもしれません。
ストーリーはシンプルすぎるのでついていけないことはまずありませんが、序盤に出てくる「ジェリクルキャッツ」という言葉の意味が最後までわからないままでした。
キャラクターの説明が多い割にこの説明が無いなと思ってましたが、僕が見落としてるだけかもしれません。
映画を見てからMIHOシネマさんの記事を見てやっとわかりました。
痒いポイントに手が届きました。ありがとうございます!
意味がわかって少し深みが出たように感じます。
裏路地や使われてない建物など薄汚れてジメジメしてる感じの場所なのに、幻想的だったり豪華な場所に見えるのは、猫たちにとっては薄汚れた場所ではなくとても美しい場所だということを表現したのだろうと勝手に妄想しました。
音楽
前半はキャラクター紹介のような場面ですが、キャラのイメージごとにいろんなジャンルの曲やダンスを見せてくれます。
もちろんダンスも歌もとてもいいですね。
さすがミュージカルなのでたくさんの曲が使われてますが、他の方も言われてるように圧倒的に「メモリー」が最高でした。
他の曲もどの曲も良かったのですが、メモリー以外だと「ゴーストと踊ろう」みたいな歌詞の曲が気に入りました。
タイトルが分かりませんし、歌詞が違ってたらごめんなさい。
キャラクター
どのキャラも個性的で魅力的なのですが、やっぱりビクトリアが何をしてもかわいかったです。
演じたのはケニア出身のフランチェスカ・ヘイワードです。
素顔も美人です。
この子のダンスはバレエなんだなと思ったら、本当にバレエの人なんですね笑
じゃないと踊れませんよね。
軽やかにしなやかに、正に猫のイメージがピッタリです。
決してゴリ押しではなく、促す感じで他の猫たちに行動する勇気を与えるシーンにグッときました。
マジックで救おうとしたミストフェリーズも、誰からも愛されない猫グリザベラが、メモリーを思いっきり歌う感動シーンもビクトリアがいたからです。
捨てられて間もなく、まだ仲間になりきってないビクトリアが、次々と小さな(本人たちには大きいと思いますが)勇気を与え奇跡を起こしました。
ビクトリアが子猫だったから純粋で、相手を信じれたのででしょうか。
無邪気さに加えそんな心を持つキャラクターに惹かれないわけがありません。
観終わって思ったこと
先に書いたようにストーリーはとてもシンプルです。
ですがその分、観ながら猫それぞれの心境を深くじっくり味わうことができました。
ビクトリアのように応援してくれる人、ちょっとした行動するキッカケや勇気、リーダー的な存在、自分の事しか考えない人、満足に天上に行くためには…
自分の人生をキャッツに置き換えたとき、これらに当てはまる人や事はなんでしょう?
猫は死ぬときどこかへ行ってしまうと言いますが、自分が天上に飛び立っていったグリザベラの立場だったとしたら、喜びも悲しみもたくさん味わう充実した人生でしょうか。
ちょっとした勇気を持ち行動すれば、周りはきっと応援してくれる。
これを書いてる今、そんなふうに前向きな気持ちにさせてくれて、「メモリー」が頭の中で流れました。
忘れられない曲になりそうです。
絵本を読むように観れましたが、色々学ぶことがあったとても素敵な作品でした。
劇団四季バージョンもチェックしないといけませんね。
にゃん
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